打ち切りと、作品の未来。 ライトノベル愛読者に言いたいこと
完結の仕方は作品それぞれ。
打ち切りってその中で一番のバットエンドだと個人的に思ってる。
私が知らないだけで、ラノベを多く愛読してる皆様には日常茶飯事であったりするかもしれませんが。
どうも東雲信者です。
死刑宣告(打ち切り)受けた作品がどのような未来かはこのブログで散々触れたので割愛しますが、今後の出版業界について個人的に思うことを。
今回打ち切られたのは「ファミ通文庫」、その中でも「このライトノベルがすごい!」で高評価を受けていた作品「この恋と、その未来。」が打ち切られたという事実は非常に危惧するべき事実であると私は警鐘を鳴らしたいのだ。
ファミ通文庫の刊行状況は非常に厳しいと思う。
電撃文庫などの他レーベルと違い、アニメ化などの大規模な販売展開が難しいことからも本当に厳しい状況にあると考えている。
他メディアに多方向に展開できる機会、「アニメ化」という機会は間違いなく利益を上げる大きな機会なのはいうまでもないだろう。
ファミ通文庫にはファミ通文庫の強み、ゲーム原作のライトノベル刊行や青春ラブコメディを主流とした血脈は今後も受け継がれるべきであると私は思っている。
ただ、読者の願いは虚しく、母体となるKADOKAWAの方針から方向転換を余儀なくされてるのかもしれない。
それらを踏まえたうえで私が言いたいこと、それは作品にとっての死刑宣告「打ち切り」について。
2015年において「このラノ」9位を入賞し、2016年では16位。
順位だけ見れば確かに下降している、しかし今作が「ファミ通文庫」の中で最上位であるのは紛れもない事実である。
極論になるが、「この恋」以下のランキング作品は売り上げの名目のもと打ち切られるということである。
むしろ、「この恋」以下の売り上げの作品は打ち切るべきなのである。
出版社の下した判断に基づく言い分を通すのであれば・・・
「このラノ」のランキングを重視し過ぎないかもしれないが、読者に高く評価されていたのは紛れもない事実である。
その作品が打ち切られた事実は我々読者はもっと深刻に考えなければならない事態なのである。
そして、「ファミ通文庫」は「KADOKAWA」が母体である。
つまり、「KADOKAWA」の方針、つまり「KADOKAWA」作品はどれだけ高い評価を受けようとも問答無用で「売り上げ重視」の名のもとに「打ち切られる」のである。
そして、「KADOKAWA」は業界最大手である。
上に倣えの出版業界、どの作品も問答無用で「死刑宣告」を受ける。
売り上げ重視なのも重々承知である、売り上げが無ければ経営は成り立たない。
それは紛れもない事実である。
しかし、その売り上げにもっとも貢献しているのは我々「読者」であるのも紛れもない事実である。
一矢報いろとは無理には言わない、残念だと嘆くなとも言わない。
しかし、それだけでいいのか?
もう一度それを皆様に問いたい。
「打ち切り」の事実を納得できる読者など恐らくいないだろう。
なら我々は何を出来るのか?
もう一度諸君らに私から問いたい。
出版社の「死刑宣告」の前に・・・