「この恋と、その未来。」最終巻に望むこと(最終巻を読む前最後の感想)
いよいよ最終巻発売日です。
一部の書店様では昨日一昨日辺りから販売してるみたいです。(ファミ通文庫公式TwitterアカウントのRT情報や他読者の購読情報より)
自分も買おうか悩みました。
ですが、発売日まで待ち読むと決めていたので読む前に最終巻がどうなっているかを自分なりにまとめておこうと思います。
もちろん、読んでから書けばいいのですが読んでからでは書けないこともあるので今のうちに、今だけの自分が紡げる言葉で・・・
ここから先は既読者向けのネタバレありの記事です。
また、添削も推敲もしていない文なのであしからず・・・
↓以下「この恋」シリーズのネタバレあり
さて、最終巻のあらすじを読む前の予想は
四郎が未来と再会するまでにどう成長するのか?
という点に期待しておりました。
これは前回から何度か言っているのですが、
「四郎が未来と再会するためにはどうしたらいいのか?」
ということを考えると、本当の意味で四郎が未来の親友として対等に付き合うためには家族との関係であったり、自分への嫌悪感をどれだけ克服できるかに掛かっているかと思っておりました。
だからこそ、最終巻でいろいろなことにけじめをつけて未来と再会する。
本音を言うなら未来を迎えに行くぐらいの心構えに成長して欲しいなと思ってました。
さらに言うと、四郎と未来は結ばれることはないなと思ってます。
言い方が正しいとは思いませんが、この恋は叶ってはいけない。
二人が恋人同士やそんな関係になることは本当の意味で幸せになれないなと、それは二人にとっても良くないなと。
恋愛小説において、主人公の恋が叶うことが不幸せであるという恋愛小説にあるまじき完結の仕方が望まれるという。
何故かと言えば、この作品における未来は、四郎にとって「ヒロイン(女)」ですが未来本人はどこまでいっても「親友(男)」だからです。
四郎が未来への想いを捨てきれないにしても、だれか四郎にとって最良のパートナーを見つける。
お互いがお互いのパートナーを見つけて、四郎と未来が真の意味での親友になれるような話の展開が私にとってこの作品のベストな完結方法かなと思ってました。
未来が女の身体を捨てて男として生きるにしても、女の身体のまま男として生きるにしてもどちらの未来でもそれにうろたえることない状態に四郎がなれるかどうか?が最終巻の注目点にしてました。
だからこそ、最終巻の表紙を見た時に
これまでは「女性として見てきた未来」を
最終巻では「男性として見れるようになった」
それが最終巻の表紙の意図かなと勝手に思ってました。
ただ、あらすじを読むと四郎本人が未来を迎えに行くのではなく四郎が思いがけない形で再会すると表記されてます。
ここで出来れば未来がどうなろうとも受け入れれるぐらい成長して欲しいなと思います。
ここでショックを受けたとしても、なんとか立ち直って未来と共に歩んでほしいなと。
ただ、挿絵情報だと要さんとも再会するのは確定らしいので。
あらすじの思わぬ再会→要さんとの再会。
本命の未来との再会→物語最終盤で。
という形が良いなと思ってます。
正直言うと、たかだか1年前後の期間で再会して欲しくないというのが本音です。
森橋ビンゴ先生が再会には時間を要するとこだわって5巻を巻かずに、6巻を出せない覚悟で別れを描きました。
その再会を1年にも満たない時間だけで解決できると私が思ってないからです。
だからこそ四郎が最後に1年を歩んでいく過程をしっかり見届けることが出来たら、春に後悔したあの気持ちは嘘じゃなかったなと。
個人的に注目人物は二胡姉さんと親父殿。
伏線は「二年目 秋冬」で張られたので、これをどうやって解決するのか。
最終巻もじっくり丁寧に読みたいと思います。
春に流した涙が、己の無力さを嘆いたあの時が無駄でなかったと信じて。
森橋ビンゴ先生が最後までこだわった作品が、東雲信者を名乗っていたことが嘘じゃないと信じて。
泣いても笑っても、最後の時はもうすぐそこまで来ている・・・