東雲信者と、その未来。-一年目 冬-

自分の好きなものをだらだら語るブログ 基本的に森橋ビンゴ先生作品について あと好きなゲーム漫画とか

放送中です! にしおぎ街角ラジオ を読んだ感想(あとがきが本題)

そんなこんなで本ブログ最初の感想記事です。

この恋シリーズや東雲侑子シリーズじゃない?タイトル詐欺じゃないか?

知らんそんなもんは俺の管轄外だ。

推したいものは推していくスタイルです。

本当は発売日に読んで感想書きたかったけど、

発売日・・・1年以上会っていない知人と久しぶりに再会して読めないorz

翌日・・・読み終わってブログ書こうにも睡魔に負けるorz

いや頭回らない状態で作品の魅力とかか語るのは作品への冒涜だよ。

今回読んだ作品がこちら↓

mwbunko.com

とりあえず

「読んでてほっこりしたい人にお勧めの一冊」

以下感想及びネタバレ注意

あらすじ

西荻窪。東京23区内にあるのに、どこかゆるりとした時間の流れるレトロな街。
 そんな街の片隅に、いまどきちょっと懐かしいラジオ局があった。放送範囲は西荻窪駅から半径数百メートル。担当するのは、夢破れてしまった大学生三人組。
 ナレーター志望の香奈、作曲家志望の奈須野、ディレクター志望の松任谷、それぞれに夢を抱えつつも足踏みしている三人が、何かの拍子に放送を耳にしたリスナーのご相談を解決したりしなかったり、たまには夢を叶えたり。
 今日もにぎやかに放送中の街角ラジオ、あなたも聞いてみてください。

登場人物

主人公・・・宇佐美 香奈(うさみん呼ばれたり香奈ちゃんが愛称)

ナレーターを志す養成所通いの大学生。

本作のマスコットにして主人公。読んでいてかわいい。

同級生・・・奈須野 純(通称なすのん)

音楽家を志す大学生。今作での苦労人ポジション。

同級生・・・松任谷 佑(通称松くん)

テレビ局のディレクターを志す大学生。今作のオチ担当。

喫茶店「フレクエンシー」の店長

自称チャーミングな店長。いや自称でチャーミングっていうキャラクターじゃない気が。主人公たちを影から見守る大人的ポジション。

表紙絵で言うと、

表紙で右側にいるヘッドホンした女の子がパーソナリティー(司会進行役)のうさみん、

表紙左側にいる眼鏡かけた手前の男の子がなすのん、

奥のチャラ男が松くん(松くんのキャラ的にこの紹介が合っている気がする)

ラジオの収録現場が喫茶店ってシチュエーションになります。

なんで喫茶店でラジオの収録なのかは読めばわかるよ。

この3人が喫茶店「フレクエンシー」でミニFM局をするほのぼの日常系ストーリー。

余談だけど作中に出てくる喫茶店「フレクエンシー」=Frequency(周波数)の意味。

他に出てくる「ガスパール」はおそらく詩集の「夜のガスパール」が元ネタかと思われます(間違ってたらごめんなさい)

その他にも作中に出てくる音響機材とかも実在の機材だったりして、

本作P21(Part1より)

AKG C414(マイク)

www.soundhouse.co.jp

MDR-CD900ST(ヘッドフォン)

www.soundhouse.co.jp

MX200-8(ミキサー)

usa.yamaha.com

岬先生のこだわりを感じる。

個人的に岬先生のこういった作品に登場する小物へのこだわりとか描写は大好きだったりする。

架空の人物をより身近に感じるのってこういった実在するものだったりすると思うんだよね。

あと個人的に岬先生のデビュー作「失恋探偵百瀬」シリーズにMCRヘッドフォンやらAKGって関わってたからこの作品を読み終わってから、ブログにまとめていて岬先生「百瀬」溺愛してるなーと思ったり思わなかったり。

多分違うだろうけどそういった予想とか考察も楽しいよね。

 

 

 

概要

3人が同時に将来の夢に行き詰まるところから始まって、どうしようか悩んでいるときに「フレクエンシー」の店長が持っていたFM機材を使ってラジオを始めるってお話。

今はニコ生だったりツイキャスだったりで気軽に配信できるけど、電波に乗せてのラジオってなんかそれらと違って温かみがあるように読んでて感じた。

主人公達が挫折を味わってどうしよう悩んでいるときにラジオをなんとなく始めるんだけどこの初回放送がひどいひどい。

初回放送なのに放送事故連発で3人とも途中でやめようとするんだよね。

でも1人のリスナーのメールからうさみんが立ち直って頑張って続けようって決めるくだりが個人的に好き。

ここがネットラジオとかと大きな違いなんだなと。

ネットの世界なら作中でもあるけど、放送中の再生数やコメントがリアルタイムで返ってくるからそれが楽しいし、それが炎上とか批判に繋がったりと悪い面にもなったりするなとFMだからこそ聞いているかいないかわからない不安と、電波って見えない不確かなもので自分の存在を発信しているってところが読んでいて良いなと思った。

たまに車でラジオ聞いたりするけど読んでいて実際にラジオの生放送を聞いている感じは十分感じ取れたかなと思います。

そんな感じで3人が苦労しながら地元西荻窪をテーマにあーでもないこーでもないラジオを盛り上げようとしていろいろするゆったり読める作品になってます。

 

 

どんな人に薦めるか?

ずばりゆるい日常系の漫画やアニメが好きな人は嫌いじゃないと思う。

読んでいて気楽に読めるのがこの作品の最大の魅力。

世界をかけた壮大な物語じゃないし、読むたび悶えるような心詰まる物語でもない。

だからこそ肩ひじ張らずにゆるーりしたい人とかそういうのが好きな人に推したい今作品。たまにはラノベで癒しを求めてはいかがでしょうか?

あとラジオ好きな人は読むとニヤニヤできるかと。

 

 

個人的な感想

岬先生らしいなと思った作品。

というのも岬先生がTwitterでこんな感じの人なので、著者をそのまま作品にした一冊

読み終わった感想がやっぱり俺はハッピーエンドが大好きなんだなーと改めて思ったよ。

バッドエンドの作品とかも嫌いじゃないし、主人公が悩み苦しんで進む話も好きだけどやっぱり俺が大好きなのはハッピーエンド。

正義は勝つし、好きな人と最後には結ばれるそんな甘ったるい作品が俺は結局一番好きなんだなーと。

今回の作品は読み終わって完結してるんで、もし続きあるなら

にしおぎ街角ラジオ リターンズ! みたいな感じでその後の後日談だったり番外編みたいな感じで1冊出して欲しいくらいかな。

そんなことよりも失恋探偵の調査ノートの続編が読みたいです。

岬先生のゆるーい感じも好きだけど俺は前作の「失恋探偵の調査ノート」が非常に完成度が高かったのでそっち推しです。

この辺も近いうちにまとめれたらなと思っていたり。

 

高校生の時に働いた職場がFM流しっぱなしの場所だったからあの当時のことをなんとなく思い出したり、ラジオってこんな感じなんだよなーと懐かしんだりした今作。

癒しが欲しい方、夢に対して悩んでる方、ゆるいのが大好きな方

是非ともこの一冊を読んでみては?

 

 

BONUS TRACK(あとがき)

作中に登場する西荻窪がメインの今作。

そして作中に上井草という地名が登場する。

お気づき頂けたであろうか?

そう上井草とは漫画版「東雲侑子は短編小説をあいしている」に登場する作中での舞台の一つである。

この辺は漫画版を描かれた成瀬ちさと先生の母校とか作中内に描かれている駅名とかから推測できる。

GoogleでMap検索する。(富士見台駅は漫画版東雲侑子において作中の学校)

西荻窪→上井草(3km弱)

上井草→富士見台(3km弱)

行けない距離ではない・・・

というわけで年内に西荻窪行くことが俺の中で確定。

聖地巡礼したらまた報告します。

行くなら秋ごろにでも。