ライトノベルの未来とは?
東雲信者です。
ライトノベルについて思うことがあったので、今日はこの話題について話そうかと思います。
好きな作品が極端に偏っており、他の愛読者に比べて読んでいる数も多くはない私ですが、それでも最近の市場変化には疑問に思うことも多々あります。
ライトノベルもそうだけれども、ブームや流行というものは存在します。
最近でいうなら「なろう」系統の「異世界転生」がそれに該当すると思います。
その中で、そればかりに市場が圧迫されているのではないのかと私は思っているのです。
流行に合った作品を世に出すのは重要です。しかし、そればかりが市場に蔓延るのは如何でしょうか?
夕飯に「ハンバーグ」が出て、翌日に「トマトハンバーグ」。
その翌日に「チーズハンバーグ」、あくる日に「和風ハンバーグ」。
その次の日に「チーズ入りハンバーグ」、その翌日に「おろしソースハンバーグ」
もうハンバーグはこりごりだと思いませんか?
こんなにハンバーグばかりで嬉しいですか?
人気作品を市場に提供するのは売り上げに繋がる最善手の一つであるのは違いません。
しかし、多様な作品コンテンツを提供するのも出版社が忘れてはならないことなのです。
面白いのに作品が売れないと嘆き、その結果市場には似たような模造品が溢れかえる。
それで本当によろしいのでしょうか?
私たちが好きな作品は、数多くある分野の中から好きな作家の多様面や成長性を見守ることや、新規作品を発見する喜びがあってこそだと私は思います。
売上重視の市場は、我々が本当に好きな作品が生き残れる場所なのでしょうか?
昨今の市場を見るに、生き残ることすら厳しい現実がそこにはあります。
好きな作品が亡くなる瞬間、市場が荒れ果てる前にもう一度現実を見てみませんか?
その好きな作品は薄氷の上に成り立つ、細い細い綱渡りのもと刊行されているのかもしれません・・・