「この恋と、その未来。 -二年目 春夏-」におけるたらればの話(ネタバレ若干あり)
どうも新刊を読み終えた友人の、
「読み終わったよー」
の報告メールが届いてから2分以内に電話をかけて感想交換をする程度には、「この恋と、その未来。」シリーズ及び森橋作品が大好きな東雲信者です。
2時間近く電話かけたけどまぁ普通だよね?
こう考えると感想を共有できる友人に恵まれてるなと改めて思います。
こういうことができるのはなかなか貴重なので本当に彼らに感謝したいです。ありがとう。
今度は1分以内に折り返しの返事ができるように努力したいと思いました。(小並感)
はいそんなこんなで今回も新刊の感想というかそれみたいなもの。
どっちかというとどうすればよかったとか、こうなる可能性はなかったのかに近いかな?
分岐ルートは誰もが考えると思うので、今回はそんな感じで書こうと思います。
あっ今回は歌詞とか歌の引用は無しで(笑)
ではでは
↓↓↓以下より「この恋」シリーズ及び新刊ネタバレあり
さて今回の新刊でいろいろと波乱が起こったわけですが、その中でも未来と要の関係に関して触れようかと思います。
前の記事の時に、要さんは未来の秘密を知っても未来がしっかり気持ちを伝えれば受け入れるかなと思っていたと書きました。
参考記事何件か↓
読み終えて未来を拒絶した要の行動って前の記事でも書いたけど当たり前なんですよね。
彼女が好きなのは男の「織田未来」であって、女の「織田未来」なわけですよ。
この問題がややこしいのは未来が同性の「山城要」に惹かれたわけではなく、男の「織田未来」として好きになったという点なんですよ。
これがどこぞのお嬢様漫画とそういう作品みたいに、
女性が女性に惹かれるとか、女の人が女の人を好きになるって話ならまだ簡単な話なんですよ。
もちろん同性愛に関して軽視してるような言い方になりますが、好きになった相手が同性だったということと今回の未来が要に惹かれたということは全くの別物って話なわけですよ。当たり前といえば当たり前の話なんですが。
結果論として言えば、同じ女性同士の同性愛の形になります。
これは肉体的にはという話です。
この問題の焦点は未来が好きになってるのは精神的な部分という点なんですよね。
単純な女性が女性を好きになる恋愛と違って、未来の場合は
「肉体的には女性が女性を好きになる」といういわゆる同性愛。
にもかかわらず、
「精神的には男性が女性を好きになる」というどこにでもある普通の恋愛。
という点が大きなネックになっているわけです。
新刊読んでくれた電話相手の友人もこの件について、意見を出してますがこの問題って簡単に答えが出るほど安易な問題じゃないんですよね。
肉体的には同性愛ではある、けれども精神的にはどこにでもあるただの恋愛なわけですよそれこそ私の好きな「東雲侑子」シリーズみたいに。
同性愛を受け入れる社会とか、周りの環境作りとかだとかもそうですが未来は普通に恋をしてるわけですし。(もちろん未来がいわゆる普通ではないことは重々承知してます)
無い頭で少しこの問題を考えてみたけど全然答えが出ないね。
それだけ深いし難しい問題なわけでして、そりゃ四郎も苦しむしそれ以上に未来は苦しんできたわけでして。
真に解決する方法はあるのか?って言われたら安易に答えれないし答えなんてないのかもしれませんね。
そりゃこんな難しい問題があるのに、未来を要が受け入れるなんて安直な答えを出した過去の自分はなんなのかってなるわけですが。
もちろんなぜ「山城要」が未来のことを受け入れるのかと思ったのかには理由があります。
森橋先生の過去作にこんなシーンがあります。(最近の作品なので多分すぐに見つかります)
ネタバレ防止のためキャラクター名と作品名は伏せますが、知りたい方がいれば言ってください。
そもそもこんなドマイナーなブログに読者がいるかは不明ですが。
その作品で主人公が
「俺は(人外の存在)だと思う。たぶん、少なくとも、人間じゃない。それでも、俺と一緒に、いてくれるか?」
とヒロインに打ち明けるシーンがあります。
そこでヒロインが微笑み、
「○○(主人公の名前)は○○でしょう?どんな手をしてても、どんな姿をしていても、貴方は私の知っている○○。誰よりも人間らしい人だもの」
と主人公を受け入れるわけです。
そのヒロインみたいに要も未来を受け入れて欲しかったのかなと今になって思います。
もしこの先未来がパートナーを見つけるとしたら、その作品のヒロインみたいに未来のことを本当に好きになってくれる人かなと思います。
この人良いかもとかじゃなくて、未来そのものを好きになってくれる人が。
四郎と未来がくっつくのって、ある意味BADエンドなのかもしれない。
読んでいる限り、真の意味で彼らが親友でいてそれぞれのパートナーを見つけることが本当の意味での良い終わり方になるのかなと。
もしこのまま四郎と未来がくっついたのなら、それは傷の舐めあいにしかならないし、お互いの為にならないんだよね。
そんなこんなでこれで2000文字程度。
本当にこの話の先が読めない。